エマオへの巡礼
東京地区フランシスカンたちの小さな巡礼

フランシスコ会東京地区では毎年、御復活を祝ってから、「小さな巡礼」をしています。今年は大聖年で、エヴァンジェリスタ山本遼師のいる戸塚の聖母の園の聖堂が巡礼指定教会に選ばれたので、そこまで巡礼することになりました。 

また、関西地区ではフランシスカン・ファミリーの行事として男女フランシスカンの兄弟姉妹の交流がなされていますので、東京地区でもこの機会に広く参加を呼びかけることにしました。四月二十五日、六本木と瀬田のフランシスコ会の兄弟、殉教者聖ゲオルギオのフランシスコ修道会とマリアの宣教者フランシスコ修道会の姉妹、そして在世フランシスコ会湘南兄弟会の兄弟姉妹は方々から日大六会駅に集まり、グリーンランドを通って原宿方面に歩きました。森やれんげ畑の美しい風景の中を歩きながら、ロザリオを唱えて、「あめのきさき」を歌い、休憩場では教会の祈りも捧げました。

 原宿の修道院に着いたら、出迎えてくれたマリアの宣教者フランシスコ修道会のシスター、在世会の兄弟姉妹、近隣の信者たちも加わって、ミサに与りました。聖母の園老人ホームに住む兄弟サルバトーレも元気な様子で、一緒に式をすることができました。

 

説教をした前川管区長は、イエス様のお墓の前で、庭師と思われた方から自分を名前で呼ばれたマグダラのマリアのことと、物分かりの悪いエマオへ行く二人の弟子のことを話しました。そこで、パンを裂いた主イエスのことを考えながら、熱心にミサに入りました。

 ミサ後、バーベキューで、山本師の庭で車座になって食事を致しました。今までに味わったこともないような美味しいものが次から次へとテーブルに置かれ、皆、目を丸くしながら舌鼓を打っていました。すばらしい親睦の日を楽しみながら、大聖年の恵みをいただきました。

リノ・ミケレッティ (フランシスコ会)