９年振りついに帰国しました。
今年、まさか大阪で復活祭を迎え、桜の花を見ることになろうとは考えても見ませんでした。大阪修道院のユン・フランシスコ神父様が１年間のサバチカルを取られることとなり、そのため生野の韓国人司牧を引き受けることとなりました。これを機会に帰国することに心を決め、両管区の管区長様にもご了解をいただき、４月２日、生野に再び戻ってきました。
 兄弟たちも、信徒の方々も新しいメンバーが増え、かつての小さい子供たちも立派な青年になっていて、今浦島のような戸惑いもありますが、親しく受け入れていただいてありがたく感謝しています。エンマオのキリストのように同伴者として一緒に歩いていければと思っています。私にとって何よりも嬉しく頼もしいことは、韓国管区のナ・ヨハン兄弟と一緒に生活できるようになったことです。
ところで、韓国にいたときに円空和尚さんにすでに約束していた新潟中越地震支援の行脚を以下のとおり実施することになりました。皆様のご理解とご協力お願いします。１日でも一緒に歩いてくださるとありがたいです。また心に留めて、この行事が実り多いものとなりますようお祈りください。また、被災者のためと、この行事のために経済的にもご支援くだされば幸いです。
日韓共同 新潟中越地震 支援行脚 趣意書
この度、円空（ウォンゴン）和尚さんの発意で、新潟中越地震支援のため、東京から新潟まで一緒に行脚することとなりました。実は、円空和尚さんは２００２年のワールドカップ日韓共同開催のときに、これを機会に日韓相互が真の隣人となれるようにと願って、日本と韓国のサッカー競技場を歩いて回られたのですが、このことを韓国のＦＭＭのシスターにお聞きした。私も常々日韓親善のために何か出来たらと願っていましたので、円空和尚さん一行が初めて日本に渡られ競技場を行脚されとき、修道院や教会のかたがたにお接待をお願いいたしました。
これがご縁となって、２００３年には、韓半島の平和統一を願って１００日間、３０００ｋを一緒に歩きました。この時は、韓国赤十字社等が主催者となって１３００万円ほどの募金が集まり、北朝鮮の子供たちに送ることが出来ました。
さらに、昨年新潟中越地震のことを円空和尚さんに話しましたら、「私たちは同じ地球村に住む隣人だから、互いに痛みを分かち合わなければ」と、すぐに２０万円の寄付を集めてくださいました。それはソウルの朝日新聞社支局を通して昨年の１２月に送りました。ところが、和尚さんはさらに二次募金をはじめられ１００万円を集められました。そして、今度は実際に被災者をお見舞いし、直接韓国の人々の支援の心を伝えたいと三度、行脚を思い立たれたわけです。そしてぜひ私も同伴してほしいと頼まれたわけです。そうすれば、韓国人と日本人が、そして仏教の僧とカトリックの神父が国と宗教を超えて困っている人に目に見える形で支援する姿を示すことが出来るからです。
そういうわけで、この度、東京から新潟まで、４月２９日から５月１３日にかけて、３７４ｋを行脚し、被災地の人々を訪問したいと考えています。１５日間歩くのは円空和尚と韓国から同行された方々４名と日本からは私と希望者がおられれば若干名合わせて５人―１０人ぐらいで行脚できたらと願っています。なお、１日ないし数日間の部分参加される方も歓迎します。ただし、部分参加される方は食事と宿泊は原則として自己負担してくださる要お願いいたします。
今回は主に教会、修道院に宿泊等のお接待をお願いさせていただきたく思っています。司祭・信徒の方々には何かとお世話になりますが、日韓共同新潟中越地震支援行脚の趣旨をご理解くださりご協力を賜りますようお願いいたします。
兄弟 クレト・中村
日韓共同新潟中越地震支援行脚日程 (予定)
東京―新潟 ３７４ｋ １５日間 １日平均 ２５ｋ
４月２８日 前夜祭 田園調布教会
２９日 ８時時出発−６ｋ−アントニオ神学院−４ｋ−三軒茶屋 昼食
三軒茶屋１３時出発 −１４ｋ−板橋到着１７時
３０日 板橋出発７時―６ｋ―赤羽―１０ｋ―浦和 昼食
浦和出発２時−４ｋ―北浦和到着３時
５月１日 北浦和７時出発―６ｋ―大宮―１５ｋ―川越
２日 川越出発７時―１８ｋ―東松山―１５ｋ―熊谷
３日 熊谷出発７時―１２ｋ―深谷―６ｋ―本庄
４日 本庄出発７時―８ｋ―新町―１３ｋ―高崎
５日 高崎出発７時―１３ｋ―前橋―１４ｋ―渋川
６日 渋川出発７時―２３ｋ―沼田
７日 沼田出発７時―２０ｋ―猿ヶ京温泉民宿
８日 猿ヶ京温泉７時―３１ｋ―湯沢民宿
９日 湯沢民宿７時―２０ｋ―山崎―１２ｋ―十日町
１０日 十日町出発７時―２４ｋ―小千谷 仮設住宅訪問
１１日 小千谷出発７時―２１ｋ―長岡 仮設住宅訪問
１２日 長岡出発７時―２４ｋ―三条
１３日 三条出発７時―３２ｋ―新潟県庁―３ｋ―新潟司教座聖堂
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