ムジゲ(虹)の便り

クレト 中村 道生 神父
cletusofm@hotmail.com
Frnaciscan Friary

昨日、12月8日は満月で初雪となりました。

ながらくごぶさたしています。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。パソコンの状況が相変わらずよくありません。年末にはよくなる見通しですが。11月に帰国し、黙想会で久しぶりに多くの兄弟達とお会いすることが出来ました。このことも合わせて20日間の帰国で感じたことなどをご報告したいと思います。」

 今回の帰国は、黙想会に参加することと、1年ぶりの健康診断を受けることでした。去年治療した歯の隣がまた虫歯になっていて金属を埋め込むことになりました。今までほとんど歯医者に行った事がなかったのにやっぱり年のせいでしょうか。8年前に前立腺肥大の宣告を受け、ガンにかかる可能性が高いと言われ、毎年血液検査を受けるようにしているのですが、検査の結果は今回も大丈夫と言われほっとしているところです。

 一方、91歳になる母は痴呆症が出始めたのか、言葉が思うように出てこないようです。それでも私の韓国語よりはましみたいです。今回も、母を韓国に戻る前に大分のトラピストに連れて行ってきました。内山神父様は寒いのに外に出て私たちの来るのを待っていてくださいました。暖かい応接室で3人でミサを捧げました。母と一緒にミサを捧げるのはこれが最後になるかも知れないと思いました。

 もう20年以上も前の話ですが、私が司祭になって始めて北11条教会に赴任したときの夏に、両親が福岡からわざわざ北海道まで尋ねてきてくれました。そのとき当別のトラピストに案内したのが縁となって、内山神父様がたびたび母に手紙をよこしてくださったので母は神父様に会うのをほことのほか喜んでいるわけです。

 今回の黙想会は、軽井沢のクララ会黙想の家で行われました。桑田神父様の指導でした。テーマはそのものずばり、「愛 ― カリタス」でした。共にいてくださる方との応答・チャレンジとしての愛を話してくださいました。最後の「木漏れ日」の話はすごく印象的でした。闇と死との影に座している人々に光を注ぎ、平和に導いてくださる主を私たちは待っています。