ムジゲの便り 2号

「シュリ」を超えるか「JSA」:韓国映画事情(12月11日)

クレト 中村 道生 神父
cletusofm@hotmail.com
Frnaciscan Friary

 北朝鮮とのスパイ戦争「シュリ』は日本でも評判になったようですが、皆さんご覧になりましたか。緊張と興奮の連続ですごく面白かったですよ。韓国では「タイタニック」を超える空前のヒットでした。このことをある女子修道会で話したら、ぜひ自分たちも見たいと仰ったのでビデオを送ったのですが怖くて半分は目を塞いでいたとのことです。

 ところが今、同じ北朝鮮との紛争をテーマにした「JSA 共同警備区域」は「シュリ』をしのぐ人気を呼んでいます。私が日本からソウルに戻った時、兄弟たちの話題によく上っていて、『君はJSAを見たか」とよくとわれました。それで私も見て来たんですが、正直いうと「娯楽性」は「シュリ」のほううが優れていると思いました。ただ「Joint Security Aria」には朝鮮半島の人々の統一への熱い思いがこめられています。

 政府や軍関係者は南北の敵対関係をことさら強調しようとしているが一般市民のみならず若い現場の兵隊たちには、やはり 「私たちは同じ同胞だ」 という意識があるんだと言うのがこの映画の底の流れているメッセイジだと思います。その上、この前の「南北頂上会談」思いがけない成功がこの映画の爆発的人気を後押したともいえなす。

それに韓国人の国民性もあるようです。一度人気が出ると、みんなが見ているからと言うのがあり(これは日本人にもありますが)、一度見た人はすごく良かったからとしきりに人に薦めることです。日本人にはこれはあまりないですよね。これ福音宣教にも言えそうですね。 (中村道生)

(編集部注 http://www.cyberjsa.com/で「JSA 共同警備区域」のプレビュー(韓国語)などを見ることができます。ただ、"Macromedia Flash Player"が必要です。)